2008年7月10日

スティーブ・ジョブズ神の交渉術

おはようございます。

2日連続1限からテストで瞼が重くまどろみの中に落ちいくのを堪えながらのエントリです。

先日スティーブ・ジョブズ神の交渉力―この「やり口」には逆らえない! (リュウ・ブックスアステ新書 48)という本を読みました。

ちなみにスティーブジョブズとはAppleという会社の創業者の一人であり
今もなお現役バリバリのおっちゃんである。

僕はスティーブジョブズのファンで純粋にこの人はどんな人なんだろう
という疑問からこの本を手に取ったのではなく、
世の人々を魅了してやまない製品を排出していてカリスマ的存在として崇められている
人間の交渉術、彼のプレゼンテーションの技法などが学びたい
という気持ちから読んだのですが、そういう観点からすると正直期待はずれでした。

ただ何も得ることがなかったかというとそういうわけでもなかった。

本を読んだ限り、神の交渉術というよりも悪魔の交渉術としたほうがいいのでは?

と思うくらい、極悪非道、情もへったくれもない人間なスティーブジョブズ。

彼、スティーブジョブズという人間は成功への異常なまでの執念を持つ男。

部下に忠誠を求め、裏切りは絶対に許さない。
部下に対して"Yes or Quit"という選択しか求めない。

気分屋であり、誰かと約束したことや、 契約内容に記述されていることでも、
自分にとって必要であれば、反故する性格。
ただし、自分が達成したい目標に対しては、執拗に追い求める姿勢を持っており、
妥協をすることが無い性格でもある。

また、交渉時において、キーマンに対するアプローチに 優れており、
類まれなプレゼンテーション力をもっているため、
相手を納得させる交渉術が 非常に優れていることが分かる。

彼のモチベーションの源は、世の中をアッと言わせることであり、お金ではない。

それは彼の年俸が1ドルだったことからもうかがえるんですが、
これも実は「お金が目的でCEOをやっているのではない」
と世間に思わせるための錦の御旗だったらしい。


本当に良く言えば物凄いリーダーシップの持ち主で悪く言えば超わがまま自己中男。

なんか書いていたらきりがない位とにかくひどいw

目の前にある障害はどんな方法を使ってもガンガンぶち壊していく。

ディズニーとの交渉が自分の思いどおりに行かなかったら相手を失脚させてでもやり遂げる。
たとえ相手がディズニーのトップでも。

他にも、アップル会長時代に初のレイオフを実行したときも
事前に同意していたにも関わらず知らない振りして社員の反感を全て社長に集中させた。

アップルを解雇されたときも役員を騙してアップルの主要技術者を自分の新会社に引き連れていった。

会議中にジョブズが書いてたホワイトボードに書き込みされたため
創業時からの主要技術者をクビにした

アップルに呼び戻してくれたCEOを失脚させた

等等。

Greene先生はよく本当にクリエイティブな人にいい奴なんて存在しない。
と言っていたけどこの人にはそれがぴったりと当てはまる。

彼がすごいのは、どんな状況に陥っても、誰が相手であっても
自分の障害となるものは例外なく全力で除去し、目的を達成するまで
諦めない不屈の精神を持っているということ。

言うのは簡単だけどこれって本当に難しいことだよね。

普通の人が出来ないことを平気でやってのける。
そこに痺れる憧れるーっていう人がいても不思議じゃないくらい
ある意味初志貫徹している。

最後にこの本の中で心に残った言葉の一つを紹介してこのエントリを締めくくります。

負けが込んでいるときは、戦いの土俵から降りることも現実的な選択だと、世間では教える。
傷口を広げないために「賢明な判断だ」と表現し、まわりも納得する。
だが「あきらめない」という凡人にとっては賢明と思えない判断にも、勝機はある。
最後の最後まで土俵から降りないとき、突然道が開ける。
そんな例が私達の周りにも少なからずあるはずだ。



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