2008年8月9日

Whistle Point(Tipping Point)

今日はWhistle Point(Tipping Point)についてのお話。
これは僕が去年受講していた国際企業組織論の内容だよ。

Greeneの講義は本当に楽しい。


それでは始めるね。

まあまあなインプットがグレートなアウトプットを。



どういうわけか、僕たちの世界には、大したことのない行動が 
とんでもない結果を生みだす特別なポイントが存在する。

これがWhistle Pointと呼ばれるものなんだ。

これまでの人生であなた達は色々な経験してきだろう。
きみ達は多くの時間を家族や友人、恋人等とすごしてきただろう。

その人達との関係において、些細な行動が大きな結果をもたらしたことはなかったか?
小さな小さな行動が大きな結果をもたらす、そんなポイントを見つけているか?


人はこれを経験から分かると言う。
そんなことはこれまでの経験で分かっている。
今恋人に何か言ったら別れにまで発展するような喧嘩になる。
経験から分かってる。


そう、人間には経験という素晴らしい財産を持つことによって
あれをしたらどうなるかという事がある程度シュミレーションできるんだ。


馬鹿め。


この世界は非線形のシステムによって成り立っている。
この世に同じことをしたら同じ結果が起こりうることなどありえないのだ。
もしかしたらまったく同じインプットから
想像もしていなかったアウトプットが生まれるかもしれない。


でも多くの人はこれを分かっていない。
君たちの頭の中では世界は線形なんだ。

違うかい?

そんな君たちは、前はこうだったのに今日は違う結果が出たなんてことが起こったら
頭がパニック。天変地異。何が起こったのか分からない。
かわいそうに。

まあ兎にも角にもこの世界は線形ではなく非線形なわけで
小さなインプットが大きなアウトプットを生み出す。
そういうポイントが存在する。

今ぼくたちは、冬の雪山に来ている。
皆、テンションはMaxで騒ぐ、暴れる、新雪を蹴散らしながらスノボーしたりと
思い思いの行動をとっている。
だからどうした。
何にも起こらない。

でもね、本当に少ないけど「何か」が起こるポイントがあるんだ。
それをWhistle Pointというんだ。文字通りこのポイントでは口笛を吹く
くらいのわずかなきっかけで雪崩を引き起こしてしまう。

これは雪山に限ったことではなく、
僕たちの社会や、家庭、人間関係、組織においても同じことが言える。
ほとんどの行動は何も影響を与えることはない。

このWhistle Pointを知らない君達には多くの悲劇が待ち受ける。

・社会のWhistle Pointを学ばすに過ごす4年の大学生活
・社会組織のWhistle Pointを学ばすにそれらに属する
・結果を生むことの無い数多くの行動
・結果を生むことなく、ほとんどのリーダーが決まりごとを作り、行動する

目も当てられない。
どうして君たちはそこまで愚かでいられるんだい。

今からでも遅くない。
何の意味もない人生を送るくらいなら
死んだ方が世のため人のためになれるんじゃないか?

死にたくない?
ならばWhistle Pointの見つけ方を教えよう。

以下のステップだ。

1. 社会に存在する多くの問題や機会を挙げる。
2. 普遍性が高く抽象度の高い社会のダイナミクスを表したモデルを元に問題や機会を、社会モデル上でいうと、どこに現れたのかを考え、そこにプロットする。
3. モデルのどの部分に、より多くの問題や機会がプロットされているかを明らかにする。
4. 問題や機会達がなぜその場所にプロットされたのか、なぜ社会の特定のダイナミクス上に
現れたのかを理解する。
5. その特定の社会のダイナミクスと、問題や機会の共通の原因の関係をWhistle Pointと名づける。
6. なぜ些細な行動が、大きな結果を生んだのか具体的に説明する。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

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